お母さん、授乳おねがいします!
怒涛の出産を終え、赤ちゃん誕生の感動に浸るも、つかの間。
数時間後にはエンドレスに続く、授乳タイムがやってきます。
眠たい中、産後の大ダメージを負った体を無理やり起こし、数時間おきに授乳をするのです。
昼夜問わず行われる授乳に、おっぱいがもう限界!
本当に、授乳が苦痛になりました…
痛みに耐えながら授乳する期間は約1ヶ月。
1日8回の授乳だとしても、1ヶ月で240回の授乳をこなさなければなりません。
そんな中、私を助けてくれたアイテムをまとめてみました。
これから紹介するものは、始めから用意する必要はありません。
あなたのおっぱいの状態により、必要そうなものを参考にしてください。
これからお母さんになる方は、頭の片隅に置いておくといざという時に助かります!
完母を目指すお母さんに立ちはだかる試練…
赤ちゃん、めっちゃかわいい!
いくらでも見ていられる♪
始めは産後の疲れを忘れるくらい最高に癒される授乳タイムですが、2.3日経つと状況は一変。
慣れない授乳で乳首がダメージを受けて、授乳に呼ばれるたびに恐怖が…
お母さんも、赤ちゃんも初心者マーク
初めての授乳は、ドキドキで助産師さんのサポートを受けながら行います。
ふにゃふにゃの赤ちゃんを抱え、横抱きだ、縦抱きだ、フットボールだと様々な抱き方を試し、試行錯誤しながら授乳に挑みます。
抱き方がフィットしたら、次は乳首のくわえさせ方…
うまく入らなければ、赤ちゃんの口から出して再トライ。
対する赤ちゃんは、口元にきたものに吸い付くという本能のみで対抗!
乳首がどんな状態で口に入ろうとも気にせず、吸います。
母乳が出てる、出てない関係ありません。
お母さんも赤ちゃんも、初めての経験なので最初はうまくいかないのは当たり前なのです。
まず、きちんと授乳の体制に入るだけで、何度試行錯誤することか…
母乳出なくてもとりあえず授乳
産後のお母さんは周知の事実ですが、産後すぐに母乳は出ません。
赤ちゃんに吸わせることによって、徐々に母乳が出るようになります。
なので、母乳が出なくてもとりあえず吸わせるということで、片方5分〜10分の授乳がおよそ3時間に1回行われるのです。
オキシトシンだ、プロラクチンだと、ホルモンの関係だそうですが…
母乳がほとんど出ないおっぱいを、赤ちゃんのとりあえず吸い付く方式で時間をかけて吸われ、お母さんのおっぱいは急速にダメージを受けていきます。
ちなみに、おっぱいマッサージと母乳の分泌量は、関係性が証明されていませんので、ご安心を。
母乳出ないのは、おっぱいマッサージ不足ではないよ!
出産直後の完母ママを支えたアイテム
度重なる授乳でダメージを受けたおっぱい。
今回は特に乳首の保護に効果があるものを紹介します。
私は2日目あたりから、乳首のダメージが深刻になってきたよ…
ピアバーユで皮膚を保護
カネソンのピアバーユは、乳頭の保湿に最適なオイルです。
馬油なので、赤ちゃんの口に入っても安心。
授乳後に、乳頭に塗り、次の授乳までラップでパックします。
授乳するときは、軽く拭き取ってください。
乳首が切れる前から使うようにしてください。
オイルパックした後は、乳首がしっとりして、皮膚がかなり伸びます。
皮膚が伸びるようになると、切れにくくなるので赤ちゃんの強烈な吸啜にも耐えられるかも…
ただし、馬油特有の匂いがあります。
苦手な方は要注意。
あまりにも傷がひどいときは、授乳を1回お休みしてひたすらパック。
そのあとに再び授乳に挑みました。
ニップルシールドで乳頭を保護
カネソンのニップルシールドは、シリコンでおおって乳首を守ります。
サイズや向き不向きがあるので、産院や病院にあれば先に試してから用意しましょう。
つけ方も最初はうまくいかないので、助産師さんにアドバイスをもらってみるとスムーズに使用できます。
直接乳首を吸われないので、乳首が切れた後でも痛みなく授乳が可能。
ただし、毎回の消毒が手間。
特に乳首を入れる窪みは洗いにくいです。
ケース付きで、携帯にも便利♪
カネソンの母乳パッドでおっぱいを優しく包んで…
布製の母乳パットで授乳の時以外も痛み知らず。
母乳パットは使い捨てが基本で衛生的というイメージです。
けれど、カネソンの母乳パットは布製でふっくら柔らか。
授乳しはじめの傷ついたおっぱいを優しく包み込んでくれます。
紙製のパットは痛いんですよね…
そして、使い捨て母乳パットは匂いが気になりますが、布製のパットは驚くほど匂いが少ない!
さらに吸水力も問題なし。
2セットを使い回し、間に合わない場合は紙製を使用していました。
衛生的に使うには洗濯前に軽く予洗いするといいのですが、吸水力がしっかり保てる厚さがあるにもかかわらず1日できちんと乾きます。
ただし、布製パットの装着は下着とおっぱいの間に挟むだけ。
授乳時に落とさないようにしないといけないのがネックです。
出先で授乳するときは、特に気をつけて!
メデラ搾乳機でおっぱいの休憩
1つあると助かる、メデラの搾乳機。
乳首が傷ついた場合は、いっそのこと搾乳機で母乳を絞って哺乳瓶で授乳。
乳首の痛みをおしての授乳は、お母さんの精神をむしばんでいきます。
1回休めるだけでも、随分負担が軽くなります。
また、搾乳機は母乳がたまりすぎたおっぱいの圧抜きにも使用可能。
睡眠時間の確保に血眼になっているお母さんの、良きサポーターです。
搾乳しすぎると、母乳がまた大量に作られてパンパンに張るので気をつけて!
洗うのが少し面倒ですが、乳首を休ませることができるなら耐えられる!
母乳実感で乳頭混乱を阻止
1本は持っておきたい哺乳瓶は、ピジョンの母乳相談室。
ガラス製の小ぶりな哺乳瓶です。
乳首は少し硬めで、穴は針ほど小さいです。
私は最初、同じくピジョンの母乳実感を使用していました。
こちらも定番の商品ですが、私は母乳実感を使用し、乳頭混乱に…
乳頭混乱とは、哺乳瓶の乳首とお母さんの乳首の区別がつかなくなり、飲みやすい哺乳瓶しか受け付けなくなるという悲しいトラブル…
急いで母乳相談室に哺乳瓶を変えたら、数日後に無事に乳頭混乱を解消。
哺乳瓶選びの大切さを感じました。
母乳相談室の残念なところは、乳首がSSサイズしか対応していないことです。
赤ちゃんが大きくなって、ミルクや搾乳したものを飲む機会が多い場合は別の哺乳瓶が必要です。
次女のおしゃぶりも紆余曲折あってピジョンです。
日本の赤ちゃんを研究し尽くした国産メーカーの意地を感じます
【まとめ】便利アイテムで、少しでもおっぱいに休息を
産後の授乳で傷んだ乳首は、およそ1ヶ月で回復し、痛みも感じなくなります。
初心者マークだったお母さんも赤ちゃんも、授乳が上手になっていることでしょう。
けれど、この1ヶ月は授乳する側にとっては非常に長い。
産後のストレスも合間って、途方も無い永遠に続く授乳のように感じます。
上手に補助アイテムを取り入れて、うまく痛みと付き合っていきましょう!
ミルクも上手に取り入れて、お母さんも赤ちゃんも穏やかに過ごしていこう!